複層ガラス
冷暖房効果を高め電力費や燃料費の節約に大きく貢献
複層ガラスとは、ガラスとガラスの間に乾燥空気の層を封入した、熱の伝導が少ないガラスです。
ビルや住宅の窓に複層ガラスを使用すれば、冷暖房効率が著しく高まるので、省エネによるコストダウンと地球温暖化防止に効果を発揮します。また、結露が起こりにくい、窓際の「寒い」ゾーンが少なくなるなど、快適な室内空間を作るための機能を備えています。
特長
1.ガラス
フロートガラスのみならず、防犯のために合わせガラスを、遮熱・断熱のためにLow-Eガラスを使うことなどが可能です。
2.スペーサー
スペーサーにより、4mm、6mm、9mm、12mmの空気層が作られます。
3.乾燥剤
製造時に入り込んだ湿気や、時間経過とともにわずかに侵入してくる水分子を吸収するために、乾燥剤が使われます。
4.空気層
封入された乾燥空気が、断熱材として働きます。
5.シーラント
湿気の浸透や内部空気の拡散を防ぐ強力なシール剤により、各部材は固定されます。
省エネルギー
夏は窓から熱が入り、冬は窓から熱が逃げます。複層ガラスはこれらを軽減し、省エネ効果をもたらします。
ガラスの種類と熱貫流率
熱量がガラスを通過する率の比較です。3mmの単板ガラスと比較した場合の熱貫流は、3mm+A6mm+3mmの複層ガラスでは約1/2、3mm+A12mm+Low-E3mmの高断熱複層ガラスでは1/3以下となります。
結露防止
窓ガラスの結露は、カビ・ダニの原因となり、建材の寿命を縮めます。複層ガラスは室外が相当な低温となるまで、結露の発生を防ぎます。
結露の始まる温度の比較
室内が温度20度、湿度60%の場合、3mmの単板ガラスでは室外温度8度で結露が起こります。3mm+A6mm+3mmの複層ガラスではこれがマイナス2度、3mm+A12mm+Low-E3mmの高断熱複層ガラスではマイナス22度となります。
ガラスデータ
ガラス厚 | 60mm |
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製作最大サイズ | 2,700×4,000mm |
上記サイズを超える場合でもオフラインで製造可能です。担当者にお問合せください。
構成図